オリジナルのマスカラ容器を作る!OEMのメリットと発注先の選び方

オリジナルのマスカラ容器を作る!OEMのメリットと発注先の選び方 

目次

魅力的なマスカラ製品を生み出す上で、容器のデザインや機能性はブランドの顔とも言える重要な要素です。

しかし、理想の容器を一から開発するのは容易ではありません。そこで注目されるのが、オリジナルの「マスカラ容器(ブラシ)をOEM」で製造するという選択肢です。 

本記事では、マスカラ容器のOEMを検討する際に知っておきたい基本知識から、メーカー選びのコツ、費用感までを分かりやすく解説します。 

マスカラ容器OEMとは?  

マスカラ容器OEMとは? 

マスカラ容器のOEMとは、お客様のブランド専用にオリジナルのマスカラ容器を設計・製造することです。

化粧品ブランドが容器メーカーに製造を委託する形態で、容器開発のコストやリスクを抑えつつ、独自性の高い製品作りを可能にします。

マスカラは容器やブラシなどのアプリケーターの使いやすさやデザインが購買意欲を左右するため、OEM活用は重要です。 

OEMでマスカラ容器を製造する仕組み 

ブランド側が希望する容器のイメージや機能、予算などをOEMメーカーに伝え、メーカーはそれに基づきプランを提案します。

仕様決定後、試作品で品質やデザインを確認し、問題なければ本生産、納品という流れが一般的です。デザイン提案から充填まで一貫サポートするメーカーもあります。 

マスカラ容器OEMのメリットを解説 

マスカラ容器OEMの主なメリットは、専門メーカーの技術活用による高品質な容器開発、初期投資の抑制、ブランドコンセプトに合わせたオリジナル容器の実現による差別化、小ロット対応による柔軟な商品展開、そして容器開発の時間と手間削減によるコア業務への集中です。 

マスカラ容器OEMのデメリットと注意点 

デメリットとしては、製造委託によるコントロール範囲の限定、メーカー選定ミスによる品質や納期遅延のリスクが挙げられます。

既存金型利用では他社と類似デザインになる可能性もあり、独自性追求にはコストと時間のかかるフルオーダーが必要です。契約内容や知的財産権の確認も重要です。 

マスカラ容器の種類と特徴 

マスカラ容器の種類と特徴 

マスカラ容器は材質、形状、ブラシ、機能性で使い心地やブランドイメージが大きく変わります。

ブランドコンセプトやターゲットに最適な容器を選ぶため、これらの要素の理解が不可欠です。以下に代表的な種類と特徴をまとめます。 

特徴分類 主な選択肢 考慮すべき点 
容器の材質 ・プラスチック(AS、ABS、PETG等)
・アルミニウム
・ガラス 
・高級感
・軽さ
・耐久性
・リサイクル性
・コスト 
容器の形状 ・スリム
・ボリューミー
・カーブ
・角型 
・持ちやすさ
・携帯性
・デザイン性
・ブランドイメージ 
ブラシ種類 ・ストレート
・アーチ型
・ロケット型
・コーム型 
・仕上がり(ボリューム、ロング、カール)
・塗りやすさ 
容器の機能 ・高気密性
・ダブルキャップ
・ダイヤル式 
・液乾燥防止
・鮮度維持
・使いやすさ
・残量確認 

容器の材質 

マスカラ容器の材質は製品印象やコストに影響します。プラスチックは軽量で加工しやすく多様なデザインに対応可能。

金属(アルミニウム)は高級感を演出し、耐久性も高いですがコストは上がります。ガラスは最も高級感がありますが、重く割れやすい点とコストが考慮事項です。 

容器の形状 

容器形状は持ちやすさや携帯性、ブランド表現に重要です。スリム型は携帯性に優れスタイリッシュ。

太めは安定感がありデザインを施しやすいです。人間工学に基づいたカーブ形状やブランドロゴを模した特殊形状など、デザイン性の高いものも増えています。 

マスカラブラシの種類と特徴 

ブラシの種類はマスカラの仕上がりや塗りやすさを大きく左右します。

代表的なものに、均一塗布しやすいストレート型、目のカーブに合うアーチ型、細部に届くロケット型、とかしながら塗れるコーム型があります。素材もナイロンやシリコン等があり、処方液や目指す仕上がりに合わせ選びます。 

容器の機能性 

容器の機能性は品質維持や使い勝手に直結します。特に気密性はマスカラ液の乾燥を防ぎ製品寿命を延ばすために重要です。

ダブルキャップや特殊口部構造で気密性を高めます。他にも繰り出し式や残量確認窓付きなど、付加価値を高める機能もあります。 

マスカラ容器OEMの際の注意点 

マスカラ容器OEMの際の注意点 

マスカラ容器OEMを成功させるには、いくつかの重要ポイントを押さえる必要があります。ブランドの顔となる容器選びは慎重さが求められます。ここでは、失敗しないための具体的なチェックポイントを解説します。 

ブランドコンセプトとターゲット層を明確にする 

最も重要なのはブランドコンセプトとターゲット顧客層の明確化です。伝えたいブランドイメージ、対象年齢層やライフスタイルを具体的に定義します。

これが明確なら容器の材質、形状、デザイン選定にブレがなくなり、一貫性のある製品開発が可能です。 

品質基準とテスト体制を確認する 

マスカラは目元に使うため容器品質は安全性に直結します。OEMメーカーの品質基準、耐久性・気密性・内容物との相性テスト等の実施状況を確認します。

容器材質が内容物に影響しないか、印刷が剥がれないか、キャップ開閉がスムーズか等、細部の品質チェック体制が重要です。 

デザインの自由度とカスタマイズ性を確認する 

ブランドの独自性表現にはデザイン自由度とカスタマイズ性が重要です。メーカーのデザイン対応力を確認しましょう。

セミオーダーでも色や印刷でオリジナリティを出せます。完全オリジナル形状ならフルオーダー対応メーカーを選び、デザイン提案力や柔軟性も見極めます。 

最小発注ロット数(MOQ)とコストを比較する 

最小発注ロット数(MOQ)はメーカーや容器により大きく異なります。特に新規ブランドにはMOQが事業計画に合うか重要です。

フルオーダーや特殊加飾はMOQが大きくなる傾向があります。複数メーカーから見積もりを取り、MOQ、単価、品質のバランスを比較検討します。 

納期と生産スケジュールを把握する 

製品発売スケジュールに合わせ容器を確保するため、メーカーの標準納期と生産スケジュールを正確に把握します。

新規金型製作や海外生産は納期が長くなる傾向があり、試作、本生産、検査、輸送の各工程時間も考慮します。契約前に詳細スケジュールを確認し、遅延リスクも話し合います。 

マスカラ容器OEMメーカー選定のポイント 

マスカラ容器OEMメーカー選定のポイント

理想のマスカラ容器実現には信頼できるOEMメーカーとの連携が不可欠です。数多いメーカーから最適な一社を見つけるのは容易ではありません。

ここでは、メーカー選定で特に重視すべきポイントを解説します。 

選定ポイント 確認すべき具体的内容 
実績と得意分野 ・マスカラ容器製造実績
・化粧品業界経験
・得意な容器種類や技術(加飾、特殊形状等) 
品質管理体制と認証 ・ISO等の品質認証有無
・検査基準
・不良品対応プロセス 
コミュニケーションとサポート体制 ・担当者の対応
・試作フィードバックの的確さ
・アフターフォロー内容 
見積もり内容の透明性と妥当性 ・詳細な費用内訳
・追加費用発生条件
・価格交渉の余地 
環境配慮(サステナビリティ) ・環境対応素材取扱
・リサイクル設計提案
・生産工程での環境負荷低減努力 

メーカーの実績と得意分野を調査する 

候補メーカーのマスカラ容器製造実績を確認します。

過去事例や取引先を参考に技術力や得意分野(特定材質、複雑形状成形、小ロット対応、短納期等)を把握します。自社が求める容器特性とメーカーの強みが合致するか見極めることが重要です。 

品質管理体制と認証を確認する 

容器品質は製品安全性とブランド信頼性に直結します。

メーカーの品質管理体制、検査項目・基準、不良品発生時対応フローを詳細に確認します。ISO9001やISO22716等の認証取得も品質意識を測る指標です。可能なら工場見学も有効です。 

コミュニケーションの取りやすさとサポート体制 

OEM製造はメーカーとの密なコミュニケーションが鍵です。

問い合わせ対応の速さ・丁寧さ、担当者の専門知識、提案力で円滑な連携が可能か見極めます。

試作フィードバック対応やトラブル時サポート、アフターフォローも確認し、長期的パートナーシップを築けるか判断します。 

見積もり内容の透明性と妥当性を評価する 

複数メーカーから見積もりを取得し比較します。

総額だけでなく金型費、容器単価、印刷・加飾費等の内訳が明確か確認します。不明瞭な点や「別途費用」が多い場合は注意。価格妥当性を見極め、ロット数に応じた価格変動も確認すると良いでしょう。 

環境配慮(サステナビリティ)への取り組み 

消費者の環境意識の高まりでサステナビリティ対応が求められています。

OEMメーカーが環境配慮型素材(再生プラスチック等)の扱いやリサイクルしやすい容器設計ノウハウを持つかは重要です。

生産工程でのCO2排出削減等、企業の環境問題への取り組みも確認します。 

マスカラ容器OEMの一般的な流れ 

マスカラ容器OEMの一般的な流れ 

マスカラ容器OEMの製造プロセスは複数ステップに分かれます。

各段階の理解がスムーズな進行と期待通りの製品開発に繋がります。問い合わせから納品までの基本的な流れを解説します。 

手順1:問い合わせとヒアリング 

気になるOEMメーカーに問い合わせ、ブランドコンセプト、ターゲット層、希望容器イメージ、予算、ロット数、納期等を伝えます。

その後、メーカー担当者と詳細ヒアリングを行い、要望を具体化し実現可能性や方向性をすり合わせます。 

手順2:提案と見積もりの取得 

ヒアリングに基づき、メーカーから容器仕様提案と見積もりが提示されます。

セミオーダーやフルオーダーの案、材質、加飾方法、費用、納期が含まれます。複数メーカーから取得し比較検討し、不明点は納得いくまで確認します。 

手順3:仕様決定とサンプル試作 

提案と見積もりに合意後、容器の最終仕様(デザイン、サイズ、材質、色、印刷、ブラシ等)を決定。

メーカーはサンプルを製作し、ブランド側は品質、デザイン、使用感をチェック。修正点があればフィードバックし、最終仕様を確定させます。 

手順4:契約と発注 

試作品に問題なく最終仕様確定後、OEMメーカーと製造契約を締結。

契約書には製品仕様、単価、数量、納期、支払条件、品質保証、知財権等が明記されます。内容確認後、署名し正式に製造を発注します。 

手順5:製造と品質検査 

発注を受け、メーカーは契約に基づき容器製造を開始。

成形、印刷・加飾、組立等が行われます。製造期間中、設定された品質基準に従い厳格な品質検査(寸法、外観、機能等)を実施し、不良品流出を防ぎます。 

手順6:納品とアフターフォロー 

製造と最終検査完了後、容器は指定納期・場所に梱包・出荷、納品されます。

ブランド側は速やかに受入検査で数量・品質を確認。納品後の不具合対応や追加発注等、アフターフォロー内容も事前に確認しておくと安心です。 

マスカラ容器OEMの費用相場と内訳 

マスカラ容器OEMの費用相場と内訳 

マスカラ容器OEMの費用は容器の種類、材質、デザイン、ロット数等多くの要因で変動し一概には言えません。

主な費用内訳や価格影響要素を解説します。予算策定の参考にしてください。 

費用項目 内容 備考 
初期費用(金型代) オリジナル形状容器製造に必要な金型製作費 数十万~数百万。既存金型利用時は不要または安価。 
容器本体の単価 容器1個あたりの価格。材質、サイズ、複雑さ、ロット数で変動 プラスチック製が比較的安価。特殊素材や形状は高価になる。 
印刷・加飾費 シルク印刷、ホットスタンプ、塗装、蒸着等の加工費用 色数や加工範囲、方法の複雑さで変動。 
その他費用 試作費、検査費、輸送費、関税(海外生産時)等 メーカーや契約内容により異なる。 

初期費用(金型代など)について 

オリジナル形状容器製作には多くの場合「金型」が必要で、その製作費が初期費用として発生します。

金型費用は容器のサイズ、形状複雑さ、材質等で異なり、数十万~数百万円かかることも。既存金型を利用できる場合、金型代は不要か大幅に抑えられることも。 

容器本体の単価に影響する要素 

容器単価は主に材質、形状・サイズ・構造の複雑さ、発注ロット数で変動します。

プラスチックは比較的安価ですが、高機能樹脂や金属、ガラスは高コスト傾向。特殊形状や複雑構造も単価上昇要因です。大量発注ほど単価は下がります。 

印刷や加飾にかかる費用 

容器へのブランドロゴや商品名等の印刷・加飾も費用構成要素です。

シルクスクリーン印刷、ホットスタンプ、塗装、UV蒸着等があり、使用色数、印刷範囲、加飾方法の複雑さ、加工難易度で費用は変動します。 

小ロットと大ロットでの価格差 

発注ロット数が単価に大きく影響します。

大量生産はスケールメリットで単価が下がりますが、小ロットは割高になる傾向があります。

新規ブランド立ち上げ等では在庫リスク抑制で小ロットニーズが高いですが、単価上昇を考慮する必要があります。 

マスカラ容器OEMの最新トレンド 

マスカラ容器OEMの最新トレンド 

化粧品市場は常に進化し、マスカラ容器OEMにも新トレンドが生まれています。

消費者の価値観変化や技術進歩で容器への要求も多様化。近年の注目トレンドを紹介します。製品開発のヒントにしてください。 

環境に配慮したサステナブル素材の活用 

環境意識の高まりでサステナブル素材採用がトレンドです。

再生PETやバイオマスプラスチック、海洋再生プラスチック等が注目されています。単一素材化によるリサイクル容易化や軽量化によるCO2排出削減も進んでいます。 

ユニークな形状やデザインの採用 

SNSの普及で「見た目」の重要性が増し、ユニーク形状や斬新デザインのマスカラ容器が増えています。

ブランドアイコンモチーフや人間工学フォルム、アーティスティックな彫刻等、多様な試みで製品個性を際立たせます。 

アプリケーター(ブラシ)の進化と多様化 

仕上がりを左右するアプリケーターも日々進化。

より塗りやすく効果的に塗布できるよう、素材や形状に工夫を凝らした新タイプブラシが開発されています。極細マイクロブラシやハイブリッドブラシ、シリコンブラシ等があります。 

詰め替え(リフィル)可能な容器の増加 

サステナビリティと節約志向から、詰め替え(リフィル)可能なマスカラ容器も注目されています。

外容器を再利用し中身とブラシ部のみ交換するタイプです。プラスチック削減と消費者コストメリットがあり、今後普及の可能性があります。 

マスカラ容器OEMに関するよくある質問 

マスカラ容器OEMに関するよくある質問 

マスカラ容器OEM検討時の疑問や不安にお答えします。

メーカー問い合わせ前の参考にしてください。具体的な条件はメーカーにより異なるため、詳細は必ず各メーカーにご確認ください。 

Q1.最小ロットはどれくらいから可能ですか? 

A1. 最小発注ロット数(MOQ)はメーカーや容器種類、仕様で大きく異なります。

既存金型利用なら数千個から、オリジナル金型製作なら1万個以上が一般的ですが、数百~数千個の小ロット対応メーカーも増えています。希望を伝え相談しましょう。 

Q2.デザインの提案もしてもらえますか? 

A2. 多くのOEMメーカーはデザイン提案に対応します。

ブランドコンセプト等をヒアリングし、専門デザイナーが提案する場合や、既存デザインのアレンジ提案も可能です。提案範囲や費用はメーカーによりますので事前に確認が必要です。 

Q3.納期は通常どれくらいかかりますか?

A3. 納期も仕様や数量、金型有無等で大きく変動します。

既存金型でシンプル仕様なら1.5~3ヶ月程度が一般的。新規金型製作や複雑加飾、海外生産は3ヶ月~半年以上かかることも。余裕を持ったスケジュールで早めに相談しましょう。

まとめ 

マスカラ容器OEMは、専門知識や設備がなくても独自性の高い高品質な容器を実現できる有効な手段です。容器の種類や材質、デザイン、機能性を慎重に選び、信頼できるOEMメーカーと連携することで、製品の魅力を最大限に高められます。 

本記事の情報を参考に、貴社ブランドに最適なマスカラ容器OEMを見つけ、ブランド価値向上にお役立てください。適切な容器選びはブランド成功に不可欠です。 

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